今回は前回に引き続きコンクリートブロックを積んでいきたいと思う。
コンクリートブロックを積めるようになると、物置の基礎やウッドデッキの基礎なども作れるようになるから、めっちゃオススメなんです!
ブロック積みはいったんこの記事で終了し、最終的には土間打ち(コンクリートで埋める)する予定。その前に畑の石を砂ふるいで取り出し、ブロックを積んだ場所を埋めないとですねw
このページの前に前回までの基礎編とブロック積み前編も読んでみてください。
コンクリートブロックの基本
本題のブロック積み後編をスタートする前に、前回とは違いコンクリートブロックの基本から。
と、その前にブロックには裏表の向きがあり、左の平になっているのが表で、右のように中心付近がでこぼこしている方が裏側になっています。
コンクリートブロックにも種類があり、厚さの違いと形の違いがある。
ちょっと長いですが、前回の基礎知識と合わせて読んでもらえると中の人が喜びますw
コンクリートブロックの規格サイズ
厚みは10cm、12cm、15cm、19cmの四種類があり、長さ39cm高さ19cmが規格サイズになっています。今回使っているブロックは12cmのもので、ホームセンターで1本225円くらいでした。
詳しくはコンクリートブロックを製造している会社にサイズが載っている。
コンクリートブロックの種類
サイズだけじゃなく形にも違いがあり、基本ブロック(並ブロック)、横筋ブロック(横ブロック)、コーナーブロックの三種類があるんですね。
コンクリートブロックの基本形で、ブロック屋さんたちはただ「ヨコ」とだけ呼んでたりする。ブロック基礎を作る場合には、このブロックにアンカーを入れコンクリートもしくはモルタルで固めます。
アンカー以外にもフェンスの支柱基礎などにも使うことができる。
横筋ブロックは鉄筋を入れるためのブロックで、プロイ人は「ヨコ」って呼んでました。基本ブロックをディスクグラインダーでカットすれば同じように使えるけど、カットしたものだと穴埋めが必要になるから、横方向に鉄筋を入れる予定がある場合は素直に横筋ブロックを使おう。
コーナーブロックは上になる部分に配筋(鉄筋を入れる)できるようになっていて、ブロック塀やブロック基礎の角に使うことが多い。ただ、90度に曲げる場合にしか使えないから、曲げる角度が変わる場合には基本ブロックや横筋ブロックをカットして使います。
このブロックはただコーナーとだけ呼んでいました。
この三種類以外にもありますが、他の形状は通気ブロックと笠木ブロックがあり、見栄えをよくした化粧ブロックというのもあります。通常は今回写真で紹介しているものをコンクリートブロックと呼ぶことが多いですかね。
他の知識として、コンクリートブロックには軽量ブロックと重量ブロック(ホームセンターに通常置いてあるブロック)、防水ブロックなんてものもあったりする。
意外にもたくさんの種類があるから覚えきれないけど、こんなブロックがあるんだなー程度に覚えておけば、きっとDIYに役立つと思ったり思っわなかったりラジバンダリ。
それでは本題のブロック積みを開始!
まずはじめにブロックを配置して、ブロックを積んだ状態に配置してみるのがおすすめ。こうやって置いてみると、ブロックを切らないとダメなのか確認できたり、目的の高さに合わせられるかなどが実際にみてとれます。
ブロックの配置確認ができたらいよいよ積む準備をはじめてみる。
基準の高さを壁などに写す
今回もレーザーレベルさんに登場願います。
ヤリカタを作ってるにしても水平をとる必要があるし、室内の造作なんかにも使えたりする。水平や90度の確認なんかをアナログ的にやろうとしても、基準となるものがないと難しいのだよ。
ちょっと高いけど買ってよかったものNo.1かも。(出番は少ないけど)
レーザーレベルは水平器のように気泡がついていて、赤丸の中心付近に気泡を合わせるだけ。あとは自動的に水平をとってくれる仕組みになっている。この機種で±2°までの傾きを自動補正してくれる。
やだ、天才!
僕が持っているのはTAJIMAのZERO-KYというモデルで5万円以上するけど、最近だと中国製の安いやつなんかだと1万円も出せば同じレベルのものが買えちゃうんですよね…持ってなかったら試しに買ってみたかったりするほど魅力的なんですよねw
レベルの水平出しが終わったら、基準点から高さを出すための準備。
受光器を使って音で判断できるので、日中でも余裕で使えちゃいます。肝心の精度の方は3mで1mmくらいだから十分に使えると思う。素人が水盛管つかうよりはいいんじゃないかな?
晴れた日だと高照度レーザーでも見づらい(見えない)けど、受光器だと目でも耳でも水平がわかるので、たいへん便利なことこの上ない。
緑色に光っているのが水平がとれているかの表示で、高かったり低かったりした場合も同じように光ります。音でも高さの違いがわかるから、レーザーが見づらい日中でも高さを取りやすい。
胴縁ていどの太さの木材を利用して、受光器の高さを決める。レーザー光を受ける受光部の高さはレーザーレベルの高さよりも高いから、基準となる場所よりも高い場所にレーザーレベルを置いています。
今回高さを出したいところは、基準となる場所から2mくらいしか離れてないけど、コレを水平器でやろうとすると誤差はセンチ単位で出てくるからね。水平器使うくらいなら電子水盛管を使ったほうがよっぽど良い。
高さを出したらモルタルを練っておく
こんかいはちゃんと写真で残してあるので、前回よりもくわしくできると思うの。
毎度おなじみなモルコンでモルタルを作っていきます。砂とセメントを3:2くらいの配合でつくれるけど、しょっちゅう使うものでもないから毎回モルコンを買ってるのおすすめ。
セメントを物置に入れておいても、いざ使うって時には固まってたりするからねw
セメントと砂(正確に言うとシルトなどの粒子が細かいものも配合する)を配合したものを水でコネていく。配合したもので山を作り水をせき止め、溜まった水と混ぜ合わせていく。
練っていくと水が足らなくなるから、無くなってきたら水を足す感じでおk。こうやって少しづつやっていくと失敗しなくていい。
完璧。
モルタルやコンクリートを練るときは、炊きあがったごはんを混ぜる時と同じように、切るようにして練っていく。クワで山を切り崩しながら底をさらっていうイメージで。
ちょっと水が足らないかな?もう少しゆるくてもいいけど、だいたいこんな感じに全体に水をなじませていく。ブロックを積んでる最中なんかは乾かないように、空いたモルコンの袋をかぶせておくと◯。
あとは使う時に少しづつ水を足し、ブロックコテで練りながら使っていく。
ブロックコテの使い方
ブロック専用のコテを使うと比較的楽にコンクリートブロックを乗せるための土台モルタルを作れる。この作業をする時は空いたペットボトルに水をくんでおくか、水を入れたバケツを近くに置いておくと捗りますよ!
ブロックコテを使いトロ箱(参考写真はフネのまま使っている)の壁際にモルタルを寄せ、切るようにしてコテを使い練っていく。
コテで練ってなめらかになった部分をブロックコテの斜めになったところを使ってすくっていくイメージ。このモルタルをブロックを積む部分に置いていく。
モルタルをコテにのせブロックを積むところにのせていく。ブロックの一段目の時はモルタルを置くだけだったけど、二段めを積む時にはモルタルをのせた後に、コテを使って擦り付けるイメージでやるとうまくいくと思う。
四回モルタルを置く作業をすると写真みたいになる。なぜ筋状にモルタルを置くかというと、ブロックをのせた後にハンマーで叩いて高さを下げるから。
ベターッとモルタルを敷いてしまうと、ハンマーで叩いても下がらなくなる。ブロックの高さが足らない時には、硬めのモルタルを使ったり一度ブロックを置いたあと、もう一度モルタルを置くと高さを上げやすくなりますよ!
とにかくブロックを一度配置してから、高さが足らないようならモルタルを追加していく。
通常ブロックゴテというのは三角形をしていますが、僕のように半分にしたほうが使いやすくなります。というか、ブロック積み職人さんから教えてもらいました。
利き手の問題で三角形をしているだけなので、尖っている部分を上にして、右利きのひとは右側をサンダーで切ってしまえばOKです。左利きのひとはその反対を切り落せば完璧。
コンクリートブロックの高さを調整していく
モルタルを置きブロックをのせたら目地払いをし(はみ出たモルタルをコテですくい取る)ブロックの通りを見やすくしておく。
目地払いをするときはブロックコテの斜めになった部分を使い、ブロック側面を撫でるようにするとうまくいく。
普通は「やりかた」から高さを出すけど、作ってないからレーザーレベルで高さをみる。
先ほど右側の高さを見ましたが、水平器を置いて確認すると右側のほうが少し高いので、モルタルを足さないとダメ。
念の為短手方向も高さを見たけど、こちらはほぼ問題ない。
ブロックを積むときに使う水平器は、30cmくらいが使いやすいです。
ブロック左側の高さが足らないから、ブロックコテを使い再度モルタルを筋状に乗せていく。一度ブロックを置くとモルタルが締まるから、高さ調整するときは再度モルタルを置くことでブロックの高さ調整をする。
ブロックの高さを調整したら根本の必要ないモルタルをコテで取っておく。この部分にモルタルを残しておくと、次のブロックを積むときにじゃまになってしまう。
さっきと同じ要領で反対側のブロックを積んでいきます。
こんどは基準となる高さが隣になるので、高さはわかりやすい。基準がある場合には高さをとる手間が少なくなるから、「ヤリカタ」が無くても大丈夫だから今回は作らなかったんです。
両側の高さを合わせたら水糸を使ってブロックの通りを出していく。
水糸をブロックの端に沿うように張り、水糸を頼りに通りを出していく。指で水糸を弾きながらやると引っかからなくてGoodです。
通りが悪い場合はブロック側面をハンマーで軽く叩き通りを揃えていく。
水糸で通りを出す時には糸の端に輪っかを作る。
水糸に作った輪っかをブロックの端に引っ掛け、ブロックの角に水糸の結び目が来るようにすると通りを出しやすい。
水糸は黄色やピンクが個人的に見やすいと思う。そして使いやすいのは弾力のある水糸ですね。
中間のブロックは目地も一緒に作っていく
ブロックを積む部分にモルタルを置き、同じ要領でブロック側面にもモルタルを置いていく。ここで乗せたモルタルが目地になるから、あとから目地を作る時に手間が半分になる。
グロック側面にモルタルを置き、ブロックコテを使い擦り付け柄の部分で横から叩いておく。こうすることでモルタルに振動をあたえ、積む時に目地が落っこちてしまうのを防ぎます。
このように目地も同時に積めるから後作業が楽になる。
ここまできたら通りを見ながらでもいいし、隣のブロックを基準にしてもいいから、ハンマーや手を使いブロックの水平出しと通りだしを同時にやっていく。
目と手で隣のブロックとの段差を感じなければ見た目にはキレイに積めてるはず。
あとは先ほどと同じように目地払いをしておけばOK。
充填をし目地を作って仕上げていく
ブロックの水平と通りを出したらブロックの継ぎ目にモルタルを充填していく。
充填する時にただモルタルを入れるだけだときちんと埋まらないから、余った鉄筋などでつっつくとうまくいく。
充填することで目地入れもできるようになるし、目地を切ることもできるようになる。
目地の充填まで終わったら次は目地を切っていく。
目地コテをブロックの角に当てながら切るようにして目地に詰まったモルタルを斜めに切っていく。
目地を切るとモルタルとブロックに段差をつけられるようになるから、切った状態から目地コテの平らな部分を使い目地をならしていく。
目地を押さえると仕上がりです。左下に少し見えている払っただけの目地とは雲泥の差ですね。
画像では見づらいけど、それはブロックと目地に段差があり陰影がついてるから。目地が乾いてくると良い感じにキレイになってくれます。
ブロックの目地は10mmが基本ですが、誤差を目地で吸収するために幅はまちまちになる。目地に対して太すぎるとコテが使えないので、1本だけ買うなら6mmの太さがおすすめです。
埋戻して道具を洗ったらフィニッシュ!
本当はブロック天端の仕上げまでしたいところだけど、ブロックを積んだ内側に土にフルイをかけて出てきた石を入れていくから、しばらくはこの状態のままになるかとw
ブロックの周りに土を埋め戻し使った道具を水洗いして終了とします。
モルタルやコンクリを使った後は、1時間以内には洗っておきたいですね。水をかけただけでキレイにならないなら、洗車ブラシやコテを使ってセメントを落としていきましょう。
まとめ
こんかいはブロック天端を仕上げてないえけど、コンクリ土間にするか木造でゴミステーションを作るか迷ってるんだよね。
ゴミステーションを木造にするならアンカーも入れないと駄目だし、砕石代わりの石を畑から採取しないとだしw
しばらくはこのままの状態で、畑から取り除いた石を満タンまで入れたら続きをやっていきます。
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