グラインダーや電動ドリルなどの工具の回転スピードが調整できたら用途が広がりますよね。そんな時には回転数を調整できるスピコン(スピードコントローラー)が便利なんです。
回転数を変えられるツールはあるんですが、どれも値段が高くて買うのにもちゅうちょしてしまうんですよね。そんな時にはスピコンを使えば持っている工具やDIYツールでも同じようなことが出来てしまうんです。
また、電動工具の回転速度を落とすことで怪我もしづらくなりますし、ゆっくりと作業ができるので、DIY初心者の方にもおすすめです。
それではスピードコントローラーについて解説していきます!
回転数を調整できるスピコンとは
スピコンとはスピードコントローラーの略で、エアシリンダや電動工具(ブラシモーター)の動作速度を調整するために使用する補助工具で、このページでは電動工具のスピコンについて使い方や注意点などを解説しています。
電動工具に使用するスピコンは、電子制御回路によって低速でも滑らかで安定した回転で、ただ減速するのではなく回転力も維持したまま制御できるのが特徴です。回転調整機能付きの工具もいいのですが、スピコンがあればすでに購入した工具などでも使用できるため、ひじょうにコスパがいいのでおすすめ出来る補助工具となっています。
スピコンを使ってはいけない工具がある
スピコンは電子制御で回転数を変更できるんですが、使用できない工具もあるんです。
- ブラシレスモーターの工具
- 電子制御の工具(電子丸ノコなど)
- 無段変速機能のある工具
- ボール盤などの大型機器には使えない
上記のような工具では回転数を制御できないばかりか故障の原因にもなってしまいます。それはスピードコントローラーの仕組みにあるんです。
スピコンは電子制御フィードバックが回転のパワーを維持するため、普通の工具を電子制御の工具として扱えるんです。また、ブラシモーターにしか使用できない(出来ないことはないが専門知識が必要)ので、AC100Vで使用する電動工具で使いましょう。
回転数を落とすとカクカク(ノッキング)することがある
スピコンも低価格なものから高価なものまでさまざまにあり、低価格なものだとノッキング(カクカクする・引っかかる)しやすいのでグラインダーなどで刃物を研ぐ時には向きません。また、高価なもの(値段が高い)であればいいという訳ではなく、アマゾンなどのレビューを参考にすると良いと思います。
ノッキングすると細かな精密作業はできなくなるので、用途によって選ぶのが吉ですね。
市販の調光器は故障の原因なので使用しない
よく質問で頂くのが「DIYツールだと高いから市販の調光器ではダメなのか?」とのことですが、電動工具と照明器具では電力消費量が違うので調光器が壊れたり、最悪のケースでは出火したりもしますので、調光器を電動工具へ使用するのは絶対に避けてください。
一般的な電球の消費電力はせいぜい100w程度ですが、電動工具の消費電力は500w以上もの電力を使うため、構造的にも無理があります。
くれぐれも調光器の電動工具への転用はさけてください。
市販のスピコンの制御範囲にはムラがある
市販のスピコンがすべて0~100%の回転制御ができるのではなく、製品によってばらつきがあります。0~80%だったり20~100%だったりと性能はさまざまですが、選ぶときには0%から制御できるものがおすすめです。
刃物研ぎや投げ込みヒーターの温度調整がしたいなら、100%出力はいらないので0%~のスピコンを探しましょう。
おすすめなスピードコントローラー
スピコンにもランクがあり、10,000円以上するものであれば低速使用時のノッキングが起きづらかったり、スムーズな回転数のコントロールが可能です。
5千円台のおすすめスピコン
低価格の中でもレビューも良く、昔からある機種ですが投げ込みヒーターの温度調整や、安全のため工具の回転数を落としたいだけなら神沢製のスピコンで十分です。
1万円台のおすすめスピコン
この機種は少々高価ですがヒューズを使わない仕組みで、スピコン自体が工具の限界前にコントロールしてくれるので安心して作業ができます。また、このクラスのスピコンになるとノッキングも起こらないので、低速時の制御も滑らかで家具製作などにも使えます。
価格はアマゾンで2万円弱といったところです。
屋外仕様で外でも安心して使えるスピコンBOX
屋外でも使用できるので、枝払い機や電動のチェーンソウなどに最適です。その分性能は落ちますが必要十分な性能はあります。やはり屋外で使用するものは多少雨が降っても問題ないように耐候性のあるものを選びたいですね。
延長ドラムとスピコンが合体した機種(スピコンドラム)
ドラムリールにスピコンが付いたモデルで、交互に使用する前提であれば複数の電動工具を繋いで使用できるすぐれものです。利点としては延長ドラムと合体しているので、コンセントから離れた場所でも延長コード無しで引っ張っていけるのが魅力ですね。性能的には上記の「スピコンBOX」と同等の性能となっています。
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