丸ノコと言えば通常は電気で動く丸い刃の付いたノコギリを指しますが、呼び方はさまざまあり『電動丸のこ』『電気丸のこ』『電のこ』などと言われているものが全て丸のこです。
この電動工具を使うと木材や鉄、プラスチック・鉄なんかももスパッと切断できてしまいます。
しかし便利な半面危ない道具でもあるので、使うときには注意が必要です。
電気丸ノコの特徴と比較方法を教えちゃいます。
名前の通り電気で動くノコギリのことですが、道具はそれぞれ使う場面が限られていて、丸ノコは主にまっすぐに切断する用途で使われます。
手動のノコギリでは真っ直ぐ切れないし時間がかかる
日曜大工はお金が掛かるというのは本当で、電動丸ノコも安い買い物ではありません。
いつもは手動のノコギリで切っているかもしれませんが、電動丸ノコを使えば今まで時間がかかっていた木材の切断も、時間をかけずにスパッと真っ直ぐに切断することが出来るようになります。
正直に行ってこんなによく使う大工道具は無いかもしれません。
それほどまでに便利な道具を欲しいと思っても、どれを選べばいいのか見れば見るほど分からなくなってしまいます。
たしかに手で一つ一つの材料を切っていき、収納やテーブルや椅子などを作れると感動しますが、慣れてくるに連れてだんだんと辛くなってきます。
材料をスパッとキレイに、そして効率的に切断出来る。それが電動丸ノコ
電動丸ノコとはチップソーと呼ばれる丸い鉄板にノコギリの刃がついたものを丸ノコにセットして、電気の力で回転させることで木材などの硬い材料をカンタンに切断できる大工道具になります。
丸ノコ定規と言われるガイドをセットしたり、エルアングルの通称で知られる直角切り専用の定規や、角度調整ができる角度切り定規など別売りの補助工具もたくさん出ているので、手動のノコギリではできなかった切断が高い精度で実現します。
また丸ノコ自体にも角度を調整する機能が付いていて、丸ノコの刃を斜めにしたまま切断することだって出来ちゃいます、
丸ノコは切断能力や最大切り込み深さを見て選ばないと後で絶対後悔します。
電動丸ノコには刃の大きさで種類がわかれています。
このサイズとは取り付けるチップソーのサイズで、電動工具として手に持って使う範囲の丸ノコは125mm・147mm・165mm・190mmと種類がありますが、一般的なのは165mmと190mmです。
サイズはそれぞれの材料に対しての切込み深さが変わり、さらに普通の深さの丸ノコと深切り丸ノコなんてものもありますから、知らない人からするとどれを選んでいいのか分からなくなってしまいます。
サイズによる切込み深さ一覧
一般的にな刃のサイズは165mmと190mmで、125mmと147mmに関してはLi-ion(リチウムイオンバッテリー)搭載のコードレス丸ノコシリーズに取り付け可能なチップソーサイズになっています。
基本的にコードレス丸ノコは深切りタイプのみとなっています。
チップソーのサイズ | 切り込み深さ(深切り) | 切り込み深さ(普通切り) |
125mm | 46mm | |
147mm | 57mm | |
165mm | 66mm | 57mm |
190mm | 76mm | 68mm |
フッ素ベースやアルミベースの違いって知ってますか?
丸ノコのベースと呼ばれる材料と接する部分のも種類があり、この部分は丸ノコで切断するとき材料の上の滑りやすさに関わっているので、切断しやすさに影響します。
最近の主流はアルミベースとなっていて、鉄板ベースとの違いとしては曲がりやすさ、耐摩耗性・滑りやすさ全てにおいて優れています。
鉄板ベース
これから新品で購入する場合にはまずお目にかかりませんが、昔の丸ノコは造作丸ノコと呼ばれる1分高級機種以外はほとんどのものが鉄板ベースのものになっていました。
しかしホームツールなどにはまだまだ採用されていて、鉄板ベースの丸ノコは安価でいいのですが、ぶつけたり落としたりするとすぐに曲がってしまうし、何回も切断しているうちに材料と擦れて塗装がハゲしまい、サビて滑りが悪くなってしまいます。
見分け方は簡単で塗装により色が黒いので、見た目でも判断できます。
日立工機 電気丸のこ 鉄板ベース 刃径165mm AC100V ブレーキ付 FC6BB2
アルミベース
アルミベースの丸ノコが主流になっていて、昔は造作丸ノコにしか搭載されていませんでしたが、その優秀さから主流になっていきました。
鉄板ベースに比べると、強度と滑りやすさ共に優秀で購入する場合にはアルミベースの物以外はあまりオススメできません。
見た目にもシルバーでメッキがかかっているので、鉄板ベースの物と間違うことはないでしょう。
日立工機 電気丸のこ 刃径165mm アルミベース AC100V 1050W FC6MA2
フッ素ベース
日立工機の丸ノコにはフッ素ベースの物があり、滑りやすさが格段に違うのですが、その半面材料の上部がガサガサしているものだと、フッ素コートが剥がれてしまうことがあるので、切断するものによって使い分けるのがいいでしょう。
チップソーにもフッ素コートがされているのからわかる通り、材料との摩擦抵抗が少ないのでアルミベースのものよりも格段に滑りがいいのです。
その他の特徴としては、最近の丸ノコには手元灯としてLEDライトがついていたり、丸ノコ自体にブロワ(切り粉を吹き飛ばす機能)が付いていたりと、そういった部分も選ぶ上で大切です。
便利な機能はいっぱいありますが、丸ノコにどこまで求めるかでも値段が変わってきてしまいます。
プロの大工さんが使っている丸のこのメーカー
マキタ(makita)・日立(Hitachi・日立工機)・リョービ(Ryobi)・ボッシュ(BOSCH)があり、この中でも特に人気があるのがマキタと日立です。
オススメな丸のこ
もしも『コレ1台だけしか買っちゃダメ』って言われたら相当悩みますが、たぶん日立を購入すると思います。
なぜマキタではなく日立の丸のこをオススメしているのかというと、単純にカッコイイからなんですよカラーバリエーションも豊富ですし。
決めてしまう理由はその程度でも問題なく、どのメーカーもしっかりとした物を作っているので、『隣の芝は青い』ではないですが結局は好みで選んでも他のメーカーがみんな気になっているんですよw
地域によっても人気の道具のメーカーは違っていて、人気はマキタと日立で二分する感じになっていますが、大体の大工さんはそれぞれのメーカーに統一して使っているんです。
しかし他のメーカーにない独自の電動工具をカタログにラインナップしているメーカーもあるので、そういったものはメーカー問わずにんきな道具になっていたりします。
治具(ガイドや定規)を使えば真っ直ぐや角度を決めて切れる
電気丸ノコで真っ直ぐに切断しようと思ったら、治具と呼ばれる切断ガイド・丸ノコ定規を利用すると良いでしょう。
ガイドにも種類があって、真っ直ぐに切るためのガイド、直角に切るためのエルアングル、角度切りするための不フリーアングルなどがあります。
丸ノコガイド | エルアングル | フリーアングル |
丸ノコの種類
一口に丸ノコと言っても色々な種類があり、機能によって分かれていたり、切断能力なんかでも違います。
電気丸ノコと電子丸ノコはどう違うのか
見た目はほとんど変わりませんが、その能力は大きく違います。
電気丸ノコは抵抗が掛かると回転数が変わる
電気丸ノコを制御する部分はなく付いているのは回転を止めるブレーキくらいなもんです。
絶乾材と呼ばれる完全に乾燥した材料を切る場合には問題ありませんが、湿った材料や締まった材料を切断する場合は木材などにノコ刃が締め付けられてしまい、回転数が落ちて切断能力が落ちてしまいます。
もしも切れなくなるほど回転が遅くなってしまった場合には、もう一度切りなおすといいのですがキックバック(のちほど解説)が怖いので、一度回転が完全に止まった状態で丸ノコを材料から離して再度切りなおすようにしてください。
電子丸ノコは湿った材料でも回転数を維持できる
電子丸ノコと電気丸ノコの最大の違いは回転の制御部にあり、電子丸のこの場合は回転の制御部が組み込まれていて(スピードコントローラーのようなもの)回転数を一定に保とうとします。
電子制御によって回転数を一定に保とうとするため、電気丸のこでは回転数が落ちてしまうような湿った材料でも、回転数が落ちづらい便利な機構が入っているのが、『電子電気丸のこ』なんです。
造作丸のこってどんな丸のこ?
画像のものは電子造作丸ノコになりますが基本の形はおなじになります。
特徴としては普通の電気丸ノコよりも高精度の作業のために、傾斜切りやガイドを使った等幅切りようの微調整が出来ることにあります。
見た目で1番違う部分はガイドを取り付ける部分が前と後ろにあり、通常の丸ノコにはまねの出来ない切断を可能にしています。
傾斜切りに関してもベースとチップソーの角度を微調整出来たり、逆傾斜切り(壁のキワを切ることが出来る)が出来たりと至れり尽くせりな丸ノコになっています。
壁際を切れるリフォーム用(際切り)丸ノコ
あまり切ることはないんですが床と壁の交差した部分を切ろうと思っても普通の丸ノコでは切ることができません。
そこで登場するのが際切り丸ノコと呼ばれる丸ノコで、ベースの一部を取り外した上で丸ノコの刃を通常の傾斜方向とは逆側に少し傾斜させることで、壁際を切ることが出来てしまいます。
主にどういった場面で使うかというと、リフォームの時などにフローリングを張り替える場合は壁を一部壊しながら剥がすのですが、壁を壊さなくてもフローリングと壁が接している部分を直接切ることが出来るので、ひじょうに効率が良くなります。
しかしDIYではまず使うことはないでしょうから、こんなものがあるなぁ~程度に頭に入っていればいいと思います。
鉄が切れる丸のこだってあるんです
一般的にはチップソーカッターと呼ばれ軟鋼材までであれば木材を切るように鋼材を切断することがかのうな丸ノコです。
部類としては集塵丸ノコの系統になりますが、通常の集塵丸ノコだと集塵部分が熱を持った鉄に耐えられませんが、鋼材用丸ノコであるチップソーカッターなら集塵ケースが耐熱仕様なので問題ありません。
DIYで使うことはまずないですが覚えておいて損はないと思います。
今は充電式の丸ノコだってプロも使ってる
最近のコードレスツールはバッテリーの容量も大きく、プロの大工さんが現場で使えるレベルまで高性能化しています。
ひとつ持っているとバッテリーを使いまわすことが出来るので、高く感じていても新しく工具を買う時にバッテリーが別売りのものを探すと意外に安く購入することだって出来てしまいます。
わたしはマキタと日立両方のバッテリーを持っているので、メーカーをあまり考えなくても購入候補にあげられるので、思ったよりも工具代はかかりませんし、電気が取れないところでも使えるから使用頻度は意外に高いかもしれません。
充電丸ノコはコンパクトなのに切断応力が高い
充電丸ノコはチップソーのサイズが小さめになっているのに、深切りボディだから一回り大きい丸ノコと同じように切ることが出来ます。
- 普通の丸ノコの切込み深さは165mmのチップソーで57m
- コードレス丸ノコの切込み深さは125mmのチップソーで57mm
という風にひとクラス上の切込み深さを持っていますし、125mmのチップソーでも57mmの切り込み深さを持っているので、日曜大工レベルのDIYであれば必要十分な機能を持っています。以前は14.4vの充電工具が主流でしたが、これからは18vの電動ツールが主流になっていきます。
コードレス丸ノコは小型だからから取り回しも楽ちんだし、電池を持っているなら本体買いましでも使える
何と言っても125mmサイズのコードレス丸ノコは普通の丸ノコに比べて軽量だし、小型だから取り回しも格段に良いのがひとつ。さらに煩わしいコードも無いから、材料に引っ掛けたり足を引っ掛ける心配もないから、怪我の面でも安全に配慮した電動工具となっています。
もしもバッテリーを複数持っているなら、購入するのは本体だけを買いましすれば使えるので、意外にコスパが高いのも特徴のひとつですね。
石膏ボードや外壁の切断には集塵丸ノコで決まり
集塵丸ノコは先ほどのチップソーカッターと違い、石膏ボードやセメント系の外壁を切断するための電動工具で、プロの大工さんは掃除機と接続して使っています。
この集塵丸ノコの特徴は何と言っても超高回転がうりで、光速で回るから切断する材料もバリなど出ずにキレイに切断することが出来ます。
また集塵丸ノコはカバーが付いていて切断する時に刃と材料の接触している部分が見づらいので、わたしがオススメしているのは左勝手と呼ばれる、左利き用の丸ノコが便利だと思います。
左勝手の集塵丸ノコならカバーに邪魔されることなく刃先が見えますから、切るときにも目印や墨が見やすいのがポイントになっています。
石膏ボードを切断するには専用チップソー
石膏ボードを切断するときには専用のチップソーを使わないと、普通のチップソーは幅が広いしチップが邪魔で表面の紙をズタズタにしてしまうし、切断面が汚くなります。
しかし石膏ボード用のチップソーを使うと、切断した場所もキレイだし紙もキレイに切ることが出来るから、やはり専用のチップソーを使いたいです。
外壁を切るときにも専用のチップソーで
セメント系の外壁を切るときにも専用のダイヤモンドチップが付いているものを使わないと、熱が出るわ切れないわで良いことありません。
ただ高額なのでチョットだけ使いたいなぁ~、便利だなぁ~なんて思っても手が出ないですw
チップの数が多いほうが切断面もきれいなんですが、画像の12p(12ポイント・チップが12個)の刃で大体1万円前後します。
集塵丸ノコには集塵機を使いたい
1番便利なのは画像のような粉塵専用の乾式掃除機に接続して使う方法で、プロの大工さんも使っているセットになります。
集塵機に接続して使う集塵丸ノコはショートコードタイプが便利で、集塵機のホースにコードを付けておいて片付ける時や、チョット離れた場所で丸ノコだけ使いたい時にわざわざホースからコードを外さなくても、集塵丸ノコだけ取り外して使うことも出来ます。
集塵機があると粉塵も出ないし(それでも少しは出る)健康面にも気を使えます。
しかし、高いから個人で所有しているひとは少ないと思いますよ。
でもね、コレがあると掃除も出来るし外壁なんかも切れるので、セットで持っていると便利なのは言うまでもありませんね。オススメのセットは逆勝手と呼ばれる集塵丸のことのセットで、なぜオススメなのかと言うと右利きの場合は刃が手前にくるので、墨付けした部分が見やすいですから正確に切りやすいんです。普通の集塵丸のこだとカバーが邪魔で刃が見づらいですからね。
集塵機が使えない・買えない時はコレ
この集塵丸ノコは専用のケースが付いていて、この丸ノコ単体で集塵しながらの切断が出来てしまいます。
集塵機(掃除機)と集塵丸ノコのセットは6~7万円くらいしますが、この丸ノコなら半額の3万円あればお釣りがくると思います。
実際にプロの現場でも使われている工具になりますし、プロの大工さんのお墨付きも貰っていますから安心ですね。
DIY初心者にこそ卓上丸ノコ(押切)を勧めたい
卓上丸ノコの特徴は決まった角度や長さに切断する時に威力を発揮します。
ちなみに現場では卓丸なんて呼ばれていたりします。
特に廻り縁(天井と壁の合わせ目に付ける部材)や巾木(壁と床の合せ目に付ける部材)の隅切り(45°などで材料同士を合わせるための加工)の時などには、あると無いとでは作業効率に雲泥の差が出てきます。
卓上丸ノコを使えば決まった角度や直角に何回も切れる
卓上マルノコでは角度を決めたままで固定したり、専用のガイド(材料の長さを決めるストッパー)のおかげで、定尺物(決まった長さ)の量産や45°などの決まっている角度を何回も切るのにこれほど便利なものはありません。
しかし時間をかければ卓上マルノコがなくても切ることは出来るから、ほんとうに金銭的に余裕でもないと購入には踏み切れません。
卓上丸ノコでは切れなかった幅広い材料でもスライドマルノコなら切断可能
一見すると卓上マルノコのように見えるのですが、スライドマルノコの特徴は何と言っても丸ノコ本体がスライドすることで、材料の幅があっても一発で切断出来る所にあるでしょう。
こちらはスライドって呼ばれますね。
『ちょっとスライドで切ってきてー』って言われたらスライドマルノコのことなので、走っていきましょうw
また巾木や廻縁以外にもフロア(フローリング)の切断にも威力を発揮します。
なんと190mmのスライド丸ノコ1台で面倒な床材の切断もこなしてしまいます。
190mmの切断能力は60mm×312mmまでいけますから、たいがいの材料は切断可能です。
丸ノコに慣れてなくても簡単に高精度な切断ができる
電気丸ノコに慣れていなくても高精度な切断が出来るのは、スライド丸ノコ自体にガイドが付いていて、そのガイドにピタッと合わせて材料を固定してしまえば直角だろうが、角度をつけた切断だろうが誰でも簡単に出来るように作られています。
定尺物(決まった長さや角度に切る)は卓上丸ノコかスライドマルノコがオススメ
短い材料を作ったり、角度を一定に切りたいなら卓マル系の機械ははずせません。
いくら作業が早い大工さんでも機械にはかなわないからこういった道具を利用して作業能率をアップさせてるんですよ?
たまの休みに日曜大工をするなら、作業効率も考えないと中々作業は進みませんからね。
レーザーマーカーやLEDライトで楽々切断
レーザーマーカーで切断箇所の確認も出来るし、LEDライトで手元を確認出来るので、安全に配慮しつつも日曜大工がメインのDIYerにも優しい設計だから、資金運用に余裕があるならぜひとも欲しい一品ではありますね。
しかしスライドマルノコで出来る作業というのは時間をかければ出来る作業ばかりなので、購入の優先順位としては少し低いかもしれませんが、効率を重視するなら買って損はない工具です。
スライド丸のこは危険なんですよ?
おそらく最も事故の多い機械だと思います。
卓上丸ノコやスライド丸ノコは一般的に押切と呼ばれる工具の一種で、大体は材料の上に手を置いたじょうたいでそのまま切断してしまうパターンが多く、スライドに関しては手前から奥にノコギリを動かしてるため、下手をすると指が4本一気に無くなってしまいます。
電動工具は便利ですが怪我には最新の注意をはらって作業しましょう。
スライド丸ノコの動画
あると便利なスピコン(スピードコントローラー)
スピコンと呼ばれるこの補助工具は電流を調整してモーターの回転を操作するために使う電動工具の補助具で、スピコンを接続して使う利点はゆっくり刃を動かしたい時に便利ですね。
丸ノコで使うのは一般てきではありませんが、こんな物があるって事を覚えておくと便利かもしれません。
使う場面としたらドリルで硬いものに穴を開けるさいに、ゆっくり回したい場面があるんですが、そういった時にスピコンがあると便利なんですよ?どうせ買うならメイド・イン・ジャパンの神沢のスピードコントローラーをおすすめしたいです。
スピコンの注意点
スピコンは電子丸ノコと同じ原理で回転数を制御しているために、『電子丸ノコ』のように回転数を制御している工具には使えません。
もしも使った場合はせっかく購入した工具が壊れると思っておいて間違いありません、もしも壊れなかったとしても確実に負担はかかっているので、いずれ壊れます。
チップソー替刃と種類と選び方
切る材料によってもさまざまな種類があって、木材・石膏ボード・外壁・軟鉄などの材料によって使い分けないと刃をいためます。
また色々な材料を切るためだけに複数台の丸ノコを使う人がいるくらいですからね。
チップソーとは
丸ノコのはには超高チップがくっついていて、チップで削るようにして材料を切断しています。
丸ノコの刃と材料の相性が悪いとチップが飛んで(外れてしまい)しまって、チップソーが台無しになりますから材料にあったチップソーを選択しないといけなくなります。
チップソーのチップには他にもダイヤモンドを練り込んだチップや、プラスチック専用の刃がついたものまで有り、購入するにはお金がかかりますが刃は長持ちします。
チップソーの刃にも手ノコのようにあさり(チップソー本体と材料を密着させないために付いている)も付いていて、手工具のノコギリ刃は刃を交互に寝かせることでアサリを付けていますが、チップソの場合は本体とチップに段差を付けてあさりにしています。
チップソーはチップ(刃)の数で切れが違う
木工のチップソーは52P(チップの数)が多く一般的で基準になるチップ数で、これより多いと切断面がなめらかになり、少ないと面が荒れてしまいます。
切断面がキレイということはスムーズに切れるということなんですよ。
チップソーの取り付る時の注意点
チップソーを取りかえる場合は絶対にコードを抜くか、電池パックをはずしてから交換するようにしてください。
電源をはずさずに交換しようとしてチップソーが回りだし怪我をするパターンも多いので、絶対に回らない状態にしてから交換するのが鉄則なんです。
怪我をしてしまったらせっかく楽しいDIYが出来なくなっちゃいますからね///
養生テープで表面を傷つけづに切る方法(フローリングなど)
キレイに切断するには超高速回転でゆっくり切るのも良いんですが、実はちょっとした工夫で簡単にできてしまいます。
もっとも簡単にできるのが養生テープを使った方法で、木材にテープを貼ってその上から切るとあ~ら不思議、バリも出ずにキレイに切断できちゃいます。
この方法を使うと化粧板(表面が塗装もしくはフローリングのようにコートされた材料)を切る時にも有効で、普通に切ると表面のコートがバリバリになってしまいますが、養生テープを貼って切るとキレイに切ることが出来ます。
こういったコツをちょっと知ってるだけで、苦労しなくても楽に作業ができるんです。
丸ノコの使い方と危険予知
キックバックが1番危ないかもしれない
ちょっとした油断から大怪我をしてしまうのがキックバック
作業になれてくると変な体制で切ったり、本来切るべき場所でない所で切っていて大怪我をする人が後をたちません。
丸ノコのキックバックは怖いです。集中している時は未だいいですが心身が疲れていると大怪我のもとになりますし、何故起きるかなど説明は取り扱い説明書にも見られませんから、私なりに考えた原理をまとめてみました。 | |
正常に切削している時の側面図ですが、刃の深さを材からわずかに出るようにしている状態です
刃は図のように回転し鋸には下向きの力が作用し安定します。 チップの先端が材を切削している限り 手前に戻ろうとする力は大きくなりません |
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上から見た図です。
刃の前半分が完全に切削されていない材に支えられ方向が安定し、まっすぐ進むと同時にキックバックしない切り方です。 |
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刃を出しすぎたときの側面図です。
この状態はひじょうに危険で、裏に刃が出ていることではなく刃の前方部分で材が完全に切れていない部分(濃茶色)の幅が狭い事が危険で、このため刃の方向が安定しなくなります。 |
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この時の上からの図です前方での支えが少ないため刃が斜めになり易くなります。そうすると刃の後方部分の側面が切り離された材の切断面に当たり、面同士の接触で強い摩擦がかかり操作者は刃が浮き上がろうとする力を感じます。
造作用などの薄い刃で刃の剛性が弱いと刃がたわんで同様のキックバックが起こります。 刃が磨耗して切削抵抗が大きくなっても危険があり、丸ノコそのものの剛性が不足して刃が傾斜・振動しても同じことが起きますから、安価な不良品には要注意です。 |
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同様の現象は材の反りでも起きます。SPFなど柔らかい材ではおきにくいですがアマチュアが急に硬い木材を切るときは要注意で、木材は切り離された瞬間に反ろうとして、その結果上の図の状況がおきます。 | |
この力に負けると丸鋸は切削面から離れます。
すると後方の接触面の抵抗はさらに大きくなり、丸ノコは後方に下がりつつ浮き上がろうとします。 操作者は前に押す力はかけていますが浮き上がりに抵抗する力は余りかけておらずに、とっさの浮き上がりには対応できない時があります。 |
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丸ノコが切削面から浮いてしまうとチップが材の表面にかかり高速で後方に走り始めます。これがキックバックなんです。
後方に反対の手や足があれば大怪我をしますし、キックバックの怪我は夕方疲れて納期に追われた大工さんがつい不安定な材のおき方をし身体や脚で材を支えながら状況で起きています。 |
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予防方法
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丸ノコの使用説明書は本当に簡単なものでキックバックの説明も何もありません。刃の安全カバー・LEDライトなど工夫されていますがキックバックの予防の普及も是非ご検討ください。 |
※http://outdoor.geocities.jp/beramatsu/nokokockback.htmlより転載
※一部見やすいように編集しています
ブレーキと安全カバーがないと怪我をする原因
絶対にやってほしくない切り方が、安全カバーを固定しての切断です。
安全カバーにクサビを付けて切断作業をしている人をよく見かけますが、はっきりいって危険です。
- もしもキックバックが起きた場合はもろに刃が体にあたって大怪我をします。
- 万が一ブレーキが利かない状態で丸ノコを置いた時に、刃が回転しているので丸ノコが勝手に走り回り、大怪我の原因になってしまいます。
こういった危険予知をしながら楽しいDIYライフをおくりましょっ!
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